サプリメント

サプリメント(サプリ)とは

健康食品、栄養補助食品、機能性食品とも呼ばれる

サプリメント(サプリ)は、健康食品、栄養補助食品、機能性食品などさまざまないい方がありますが、いずれも通常の食べ物でも医薬品でもない、その中間の極めてあいまいなポジションにある、健康増進のための口から入れる商品のことです。これらは明確に分類されているわけではなく、現実には、ほとんど同じ意味で使われています。(河崎凌・ヨガ講師)

サプリの定義

サプリメントを改めて定義するなら、「通常の食品成分のなかにもともと存在する生体調整機能のある成分を人工的に抽出・強化し、健康維持・病気予防・病気からの回復を目的として、それらの成分を添加した加工食品、健康食品、栄養補助食品、機能性食品」ということになるでしょうか。

がん患者の8割以上がサプリメントを摂取

がん患者の8割以上が、なんらかのサプリメントを摂取しているといわれています。ただ、情報が錯綜して、どのサプリメントをのめばいいのか、混乱しているのが現状です。

選び方
作用とそれを裏付けるデータが重要

サプリメントを選ぶ際、大きく分けると2つのチェックポイントがあります。ひとつがそのサプリメントには、どのような作用があるのかということです。次に、その作用を裏づけるデータがあるのかという点です。

作用ごとに分類

がん治療に使われるサプリメントには、それぞれ特徴があります。作用ごとに分類することで、同じような性質のサプリメントをいくつものむ無駄をはぶけます。たとえば、アガリクスとメシマコブは、ともに免疫力を高める作用があります。これをいっしょにのんでも、免疫力は倍に高まるものではありません。それよりも、違った作用をもつサプリメントに変えたほうが効率的です。

作用的特徴や効果・効能などを十分に確認
サプリメントが効いているか、冷静に判断する

サプリメントは、その作用的特徴や効果・効能などを十分に確認してから選んでください。そして、これをのもうと決めたら、使用目的を明確にしたうえで信念と希望をもってのみ、症状やデータをチェックしながら効いているかどうかを冷静に判断する必要があります。

効いていないときは

もし、効いていないと判断したら、違うサプリメントに切り替えたり、組み合わせを変える柔軟性も必要です。

サプリは複数選ぶ
サプリメント1種類だけでは効果が期待できない

また、1種類だけでなんとかしようと思わないほうがいいでしょう。「小さな力」を集めて大きな作用を引き出すという発想で取り組むことが大切です。

<サプリメントの作用別分類>
作用サプリメント
腸内環境の浄化万田酵素、乳酸菌生産物質など
気力を亢進させるエゾウオギ、高麗ニンジン、バレリアン、ローヤルゼリー、カモミールなど
免疫力を強化アガリクス、メシマコブ、米ぬかアラビノキシラン、プロポリス、AHCC、スピルリナ、キャッツクロー、冬虫夏草、免疫ミルクなど
血管新生を抑制サメ軟骨、ムコ多糖、秋ウコン、大豆ゲニスティンなど
アポトーシス誘導フコイダン、D-フラクション(まいたけ)
分裂期細胞障害
(がん細胞を直接たたく)
タヒボ茶など
抗酸化作用SOD様食品、活性水素、リコピン、ピクノジェノール、カテキン、青汁、イオウ化合物、EM-Xなど
微量栄養素の吸収を高めるキレート水、セレニウム、ビタミンCなど
がん遺伝子を傷害する
ウイルスを抑制
EPA、DHA、オリーブ葉工キスなど
重金属など老廃物の排泄キチン・キトサン、中国パセリ、DXパワーなど